ジョージア州—多様性に富んだ経済
2018年現在、ジョージア州に本社を置く企業のうち21社がフォーチュン500に選ばれています。Home Depot、UPS、デルタ航空、コカ・コーラ、アフラック、AGCOなど、ジョージア州に拠点を置く大企業の業種は様々です。事実昨今のジョージア州の経済は、従来の農業や繊維工業に加え、各種製造業、小売業、運輸業、金融業など多彩な産業によって支えられています。特に最近のジョージア経済を特徴付けている分野として、フィンテック産業、デジタル・エンターテインメント、スポーツなどが挙げられます。
全米の大手フィンテック企業の多くがジョージア州に拠点を置き、世界中のカード取引やオンライン決済を行なっています。全米のクレジット、デビット・カード取引、ギフト・カード取引のおよそ3分の2がジョージアに拠点を置く企業によって処理されていることから、「トランザクション・アレー」というあだ名がつけられています。
ジョージア州は映画、テレビ、音楽、ビデオ・ゲームなどデジタル・エンターテインメント産業に対し、30%を上限とした税優遇措置を提供するなど、その誘致に意欲的に取り組んで来ました。ジョージア州で製作される映画、テレビ番組は年々増え続け、2016年にはついに映画製作本数でカリフォルニア州を上回りました。「ヒップ・ホップのメッカ」と称されるアトランタでは、ヒップ・ホップ、R&B、ネオ・ソウルなど様々な分野のミュージシャンが活躍し、世界中の注目を集めています。また州内20の大学、カレッジはデジタル・エンターテインメントのコースを設置し、優秀なデベロッパーを輩出しています。業界の大手企業の多くはジョージア州を拠点とすることで、産学一体となって、ゲーム業界をリードしています。
2017年に公式に開場したメルセデス・ベンツ・スタジアムは、NFLのアトランタ・ファルコンズとMLSアトランタ・ユナイテッドFCのホーム・スタジアムとして、ジョージアのスポーツ熱をさらに熱くしています。2018年ロシア・ワールドカップ開催中に同スタジアムで行われたアトランタ・ユナイテッドFC戦は、同日、ワールドカップも含め、世界中で行われたどのサッカーの試合よりも多い観客を動員しました。野球、バスケットボールはもちろん、ゴルフ、カーレースなどのスポーツでも世界的に重要な試合がジョージア州で行われています。
