優秀な人材、安定した労働力
ジョージア州は全米で9番目に人口の多い州で、それを反映し、労働力人口は500万人以上となっています。ジョージア州の人口は増加傾向にあり、労働力人口もそれに伴って成長して行くことが見込まれます。
将来の労働力を育成する教育の場では、義務教育から高等教育機関に至るまで、優秀な生徒・学生に対して州が様々な経済的支援を提供しています。30近くの奨学金プログラムに加え、1993年から稼働したHOPE奨学金プログラムはこれまで180万人の学生に経済的支援してきました。こうした取り組みにより、25歳以上のジョージア州民の30%が学士号以上の学位を取得しており、これからますます需要が高まる教育程度の高い人材を市場に送り出しています 。
さらに企業が必要とする即戦力を育成するためのプログラムとして、ジョージア州成人・技術教育省によるクイック・スタートという職業訓練制度が設けられています。この制度は、一定の基準を満たした企業であれば、国籍を問わず、無料で利用できます。この制度では、企業のニーズを分析し、その企業が必要とする労働者の要件を見極めた上で、カスタマイズされた訓練プログラムに則って、候補者の訓練を実施します。これまでクイック・スタートでは、先端製造業、自動車産業、航空機産業、ライフサイエンス、食品産業、流通業など多岐に渡る業種での訓練を行ってきました。またこうした職業訓練制度を採用したのはジョージア州が全米で最初の州で、50年以上の長い経験と知識を蓄積しています。
ジョージア州では1947年以来採用している労働権法により、労働者が労働組合に参加するか否かは本人の意思によって決めることを保証しています。事実、州内労働者の組合加入率は3.9%と全国でも低くなっています。これは組合がストライキ決行を決めても労働者は参加する義務がないため、ジョージア州では労働者のストライキによる事業の中断が回避され、安定した事業運営が可能となっています。
