陸海空での交通の便
州内を走る15本のインターステート・ハイウェイ(州間高速道路)のうち、特にI-75は全長2,875.04 km、大陸縦断道路として全国で2番目の長さで、フロリダ南部からカナダ国境まで6州、マイアミ、タンパ、アトランタ、シンシナティ、デトロイトなど主要都市を結んでいます。I-85は全長1,071.90kmでアラバマ州モンゴメリーからメトロ・アトランタを通ってバージニア州ピーターズバーグまで南西から北東に伸びています。アトランタと東西と結ぶ幹線道路としてはI-20があり、全長2,470km、西はテキサス州ケントから東はサウス・カロライナ州フローレンスまでやはりメトロ・アトランタを通過し、ジョージア州都と周辺地域をつないでいます。ジョージア州からトラックで2日走れば、全米の主要市場の80%に到着することができます。
歴史的にも重要なジョージア州の鉄道網は全長で8,000kmを超え、アメリカ東部2大鉄道会社の一つCSXは米国東部を、もう一社であるノーフォーク・サザン鉄道は東海岸および中東部までを広範にカバーしています。
ジョージア州の港湾における貨物取扱量は全米全体の8%を占め、輸出貨物では11%となっています(2013年)。古い歴史を持つサバンナ港は、近年港湾施設の整備だけでなく、内陸とのシームレスなサプライチェーンを実現すべく、鉄道や周辺道路の整備にも力を入れてきました。また貨物量や大型船に迅速に対応することにより、サバンナ港は 多くの船会社を惹きつけ、2017年には航路数、大型コンテナの寄港回数のいずれにおいてもニューヨーク・ニュージャージー港を凌駕しています。輸出入取扱量は2000年度から2017年にかけ4倍以上に増加、全米4位の規模となり、最も急速に成長している港となっています。サバンナとフロリダ州ジャクソンビルの中間に位置するブランズウィック港は東海岸で最も重要な自動車輸出入港の一つで、港にはフォード、GMを初め、メルセデス・ベンツ、起亜自動車、ポルシェなどの施設が連立しています。また穀物の取扱量も多く、国内で2番目に大きい穀物施設を有しています。
ハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港は、1日平均2,700便が離着陸し、27万5,000人の乗降客が利用する「世界一忙しい」空港です。アトランタは、米国内では150都市、海外では50ヶ国75都市と直行便で結ばれています。アトランタから飛行機で2時間飛べば、米国市場の80%にアクセスすることができます。またアトランタはヨーロッパ、アジア、カリビアン、アフリカ、中南米への玄関口にもなっています。14の航空貨物会社がアトランタ空港に拠点を置き、空港には130万平方フィートの貨物倉庫が設置されています。
